飛騨で九死に一生を得る

出会い系サイトを見るのが好きな男性がいて、ネットでいろんなサイトを見て回っていて、出会い系サイトにある岐阜県のコーナーで、いかにも純粋で素朴そうな女性のプロフィールを見て、すっかり気に入ったという事がありました。

その男性は、愛車でのドライブも好きで、出会い系サイトで会う女性の所へ行くのは、ドライブを兼ねる事も出来るので楽しみのひとつでした。そのドライブも高速道路をひた走るよりも、山奥などのほうが緊張感があり、良いのだそうです。

男性は考え、落とす相手も都会ではなく、愛車でのドライブも楽しむ為に、田舎のほうの女性を選んでいて、そんな中、出会い系サイトで岐阜県の飛騨のほうに住んでいる女性とのメール交換に成功しました。

飛騨は山の方にあるので、そこまでの山道のドライブも楽しめて、更に、その女性を落とす事が出来れば一石二鳥だと考え、男性はその出会いを大切にし、自分の住んでいる都会の事を書くのではなく、飛騨の山のことを聴いたり、どんな環境でどんな所で独りで住んでいるなどを聴き、想像を膨らませながらメールをしていました。

メールのやり取りで男性を信用した岐阜の女性でしたが、こんな山奥にまで遥々来てはくれないだろうと思っており、会いたいという様な表現もまったくありませんでした。しかし、男性はこの女性を落とす為にどんな所でも最初から会いに行く考えでした。

メール交換を始めてから時は立ち、長いメール交換の末、いよいよ二人が会う時にはすでに雪の降る季節になっていました。男性はスノータイヤを用意し、飛騨まで愛車でドライブを楽しみながら向かい、飛騨の山奥での出会いは無事に成功しました。

愛を語り合い、目的を達成した男性はまたドライブを楽しみながら帰ろうとしましたが、初めての雪の山道下りに手こずり、曲がりくねった山道でスリップしてハンドル操作が効かなくなり、大きく右へ逸れて、どうにか止まったのですが、目の前はものすごい急斜面の谷底だったのです。

死の一歩手前で命拾いをし、「二度と雪の山道はドライブをしたくない」と男性身震いをしながら話してくれました。

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